仕事で作った同人誌を公開します!
表題のとおりですが、昨年、仕事で初めての同人誌づくりを体験しました。
外人風にコメントすると「とてもエキサイティングな体験で、これらからもライフワークにしたいと思います」ってところでしょうか。
体験記事はオリジナルサイトを見てほしいところですがサイトが休止になってしまいました(無念)。
ですが、本記事ではその時に作った同人誌の記事内容をアップしてみたいと思います。
アップするのは「いえキャン」というタイトルで「自宅でキャンプをするにはどうしたらいいか?」を掲載した情報系同人誌で、コミック「ゆるキャン△」をもじったタイトルとなっています。
さい乙がチャレンジしていた企画のひとつだったので、同人誌として書き起こし、2018年の夏のコミティアで発売させていただきました。
一応、300円いただいて販売した人に悪いので、レシピページは1ページだけ公開しますね!
行き過ぎた大人のお遊びをぜひ堪能してくださいね。
はじめに
まずは「いえキャン△□」を手に取っていただき、ありがとうございます!
本書で紹介する企画は、2018年に放映されたアニメ版「ゆるキャン△」を観た結果、超インドア派のくせに「俺もキャンプに行きたてぇー!」などと儚い夢を見たことから始まりました。
大自然に囲まれながら、美味しい食事を楽しむことはもちろん、時には温泉、時にはキャンプファイヤと、あこがれるポイントがたくさんありましたよね!
しかし「ゆるキャン△」ってホントに緩いんでしょうか?
1話を再視聴すると、なんと「松ぼっくりから火を付けたり」「自転車でキャンプ上まで行ったり」しまリンって結構ガチ勢かもしれませんね(笑)
もちろん、それ自体を否定するものではまったくありませんが、ガチでインドア派自分がそれをできるとは思えません。
そこで、自分でもできる「マジなゆるキャン」を模索した結果「家でキャンプすればよくね?」というおかしな結果になりました。
本書は、そんな私の「いえキャン△□」というチャレンジストーリーです。
構成的には、「いえキャン△□」のやり方+「外でつくる美味しい飯レシピ」です。
レシピといっても、分量は適当な感じです。「ゆるく」が目的なのであまりカッチリと決めず、「失敗したらそれはそれ」くらいの感じで、試してください。
私の記録が、より多くの人に楽しんでいただければ幸いです。
「いえキャン△□」への道
<研究>
さて「いえキャン△□」という楽しそうな企画を考えたものの、流石に家の中でやるのは無理。
そうなると、ビルの屋上あたりが手の打ち所です。
とはいえ、住んでいるマンションなどによっては管理組合がうるさいかもしれませんので注意が必要。幸い私のところは何度か屋上で何度かBBQをしているので、ダイジョブそうです。
次に、一度何をすべきかを整理してみます。したいことは以下の3つです。この3つをクリアすれば、家にいながらキャンプをした気分になること間違いなし!(多分)
- アクティビティ系……温泉入る、絶景見る
- キャンプ飯系……BBQ食う、デザートも食う
- 宿泊系……テントで寝る
なお、キャンプファイヤもやりたいところですが、屋上には地面に塗装膜がある場合もあるので、直火はできません。
また、流石に火力が強すぎると色々トラブルの元なので、「いえキャン△□」ではあきらめることにします。
まあ、BBQでの炭火を見て満足しましょう!
<計画>
では、やりたいことやるには「どうしたらいいのか?」「何が必要か?」を考えました。
- 温泉……まずはキャンプの前に温泉です。
これは、近くにあるスーパー銭湯で済ませればいいかなと思います。自宅の風呂に「温泉の素」では流石に寂しいですしね。 - 買物……これは近所のスーパーでも十分です。
もしスーパー銭湯に車で行くなら、帰りに肉のハナマサのような業務用スーパーやコストコなんかも視野に入れたいです。 - 食事……カセットコンロでは味気ないので、炭火を使うバーベキュー用グリルのほか、ダッチオーブンやスキレットなんてあるとそれっぽいですね。
ついでに、テーブルやイスなんかも欲しいですね。 - 絶景……まあ、これは屋上から外を眺めるくらいですね。都内だからこそ見れる夜景もありますし。
- 宿泊……屋上に横に寝るだけでは意味がないので、テントや寝袋などが必要です。
……つまり、食事系と宿泊系に必要なものがありそうです。
<調達>
研究の結果「いえキャン△□」を実現するためには、いくつか調達が必要とわかりました。
まずは、食事関連です。
幸い屋上でBBQを楽しんでいたので、手持ちのバーベキュー用のグリルが使えるのでOK。
しかし、せっかくなので、バーベキューコンロを新調しました。
5000円くらいで手頃なコンロがあるのでオススメです。
ただし、後日普通にキャンプするかもしれないなら、持ち運びに便利なタイプを選ぶべきですね。
なお、本書ではフタのあるものは「バーベキューグリル」ないものは「バーベキューコンロ」としています。
また、家でやるなら持ち運びとかも必要ないので、手持ちのダッチオーブンやミニパンに加え、買おうと思っていたスキレットやミニダッチなども追加購入しました。
重要視したのは「キャンプ飯」。
最悪、ここだけあってもいいくらいですが、それはただのBBQですね(笑)
テーブルやイスも、手持ちでまかないました。
これらも、そんなに高い値段ではないので、キャンプ用品店で手頃なのを探しましょう。
ホームセンターでノーブランド的なやつもありますが、コールマンとか有名メーカーのほうが耐久性の面で少し安心です。
一番、苦労したのは宿泊関連でした。
幸い、車中泊をして遊んでいる関係で寝袋やマットは持っていたのですが、肝心かなめのテントを持っていません。
そこで、シングル用のテントを探したのですが、最大難関に行き着きます。
……それは「屋上じゃペグ打てないじゃん!」ということです。
ペグを打てない=固定できないわけなんで、どうにもなりません。
しかし、検索中に運よく発見したのが、アメリカのメーカーの「テントコット」という商品。
これは、コットとよばれる高床式の簡易ベッドのようなものにテントが付いた感じの商品なんです。
コイツを使えば、ペグを打たなくても屋上にテントを建てられます。
ある意味、普通のキャンプをしても、ペグを打たずにテントを張れるって超楽じゃないですか!
でも、欠点として16キロくらいあるので、キャンプ場まで車移動前提ですね。
「いえキャン△□」への道(実践)
<実行>
いよいよ実行日です。早速お台場にある、スーパー銭湯「大江戸温泉物語」でひと汗流します。
都内の温泉とはいえ、そこは温泉パークともいわれる観光施設。静かに過ごすことこそできませんが、日ごろの疲れを癒すお風呂を堪能しました。
このまま終わりでもいいか? と思いましたが、今回のメインは「いえキャン△□」……ですから、後ろ髪をひかれつつも、さっさと切り上げます。
続いては、自宅付近のスーパーで、食材を購入します。
今日のメニューは、「エビとマッシュルームのアヒージョ」に加え、ダッチオーブンを使った「なんちゃってローストチキン」です)。
通常のバーベキューであれば、たくさんの種類が食べられますが、「いえキャン△□」かつ「ソロキャン」では、どうにもなりません。
そこで、自宅で調達可能な調味料類は買わず、エビやマッシュルーム、鳥の手羽先、ジャガイモ、タマネギ、ニンジンを仕入れます。
「足りないものもあるかな?」と思いましたが、足りなきゃまた来ればいいだけのこと。
これも「いえキャン△□」の利点ですね。
屋上に着くと、まずは火を起こします。面倒なことはしたくないので、固形燃料にバーナーで火を付け、その上から炭を載せておきます。あとは、炭に火が付くのを待つだけです。
料理ができたら、ビールを飲みながら、いただきます。やっぱり、外で食べるのはいいですね。
周囲の見慣れた景色も50倍はよく見えます。
ビールを飲み過ぎたので、一度トイレに戻ります。
歩かないし綺麗だし、これも「いえキャン△□」ならではの利点です!
食事が終わったので、椅子に座って読書タイム。
何も読書しなくてもいいのですが、さすがに携帯ゲームだと興を削がれそうで止めました。
音楽も近所にセンスを問われるので止めておきます(笑)
外に居たせいか、疲れてきたので寝ることに……とその前に、夜景をチェック。
自然の景観とは違うけど、都会の夜景も楽しめます!
「テントコット」の寝心地はなかなかです。
そのままだと、背中が痛い気もしますが、マットと寝袋のおかげで余裕。
しかも、4面の一部をメッシュすることもできるので、あまり暑くなりません。
これは癖になりそうな感じです。
朝起きると、一晩自然(?)の中で過ごしたせいか、少しワイルドになった気分。
ついでにいえば「もしかしてキャンプ場でもいけんじゃね?」という根拠のない自信すら湧いてきました。
……ということで、今回の「いえキャン△□」はミッションコンプリートです!
レシピ編 バケットが止まらない「マッシュルームのアヒージョ」
<準備>
- 材料:マッシュルーム、バケット
- 調味料:オリーブオイル、ニンニク、鷹の爪、塩、コショウ、粉末状のだし
- 道具:ミニパン
- 調理時間:15分くらい
<作り方>
- ミニパンに、オリーブオイル、ニンニク、鷹の爪を入れる
- ミニパンを火にかざして風味が移るのを待つ
- マッシュルームと塩、コショウ、粉末状のだしを投入する
- マッシュルームに火が通ったなと思ったら完成
- 別に焼いたバケットにつけて食べましょう
<コメント>
マッシュルームだけだとオリーブオイルに「魚介系エキス」が出ないので、あまり美味しくありません。
緊急手段としては「アヒージョの素」を使う方法もあるのですが、結構しょっぱかったりします。
そこで、自宅にある粉末状のだしを入れるという隠しワザをオススメします。
本格的にやるなら、エビを頭ごと入れるとか、アンチョビ(ペーストでもいい)を少し入れるほうがベターです。
しかし、だしだけでもかなり違うので、ぜひ試してみてください。
以上で、今回さい乙が初めて作った同人誌「いえキャン△□」のアップは終了します。
レシピページには、たくさんの役立つ情報もあるのですが、それはチャレンジカテゴリの料理企画で紹介できればと思っています。